台風の夜
子供たちは夜の8時までに寝るようにしている。今夜は8時を過ぎても息子はまだ起きていた。子供が寝たらPrime VideoでThe Wireのシーズン4の続きを観ようと思っていた。はやく寝てほしいと思った。さあ、寝ようか。いや、眠くない。このやり取りを何度か繰り返す。
NetflixにTop Boyというドラマがある。ロンドンの悪い人たちが悪いことを頑張るっていう、適当にいえばそういう話だが、なかなか面白いところがあって、割とすんなりシーズン1から最新のシーズン3まで観ることができた。シーズン1や2でギラギラとしていた主人公たちが、数年後の舞台のシーズン3では、随分と情けない感じに年を取っていて、衰えていて、にもかかわらずスマートな若者を相手に戦わなければならなかったりで、何だかそのやるせない感じの描かれかたが秀逸だった。若さになんて勝てるわけがない。年を取るって、そういうことだろう。体もあちこち痛くなる。今、私は右腕と肩のあたりに痛みがある。そのうち治るだろうと思って放っておいた。どれくらい経過したのだろう、ちっとも治らないってことにある時気づく。悪化している。これ、いつから痛いんだっけ?
適当にいえば、Top Boyと少し似たようなところもある、というかTop Boyのほうが後発か。The Wireというアメリカのドラマのシーズン4を先日から観始めた。さて、今夜続きを観るには、まず子供を寝かしつけて、というところで、息子がなかなか寝てくれなかった。
外は荒れた風、雨。だんだんと激しくなる。息子がどうしても眠くないと主張するので、諦めて、ナインタイルというカードゲームを出してみた。カードの模様を眺めているうちに勝手に眠くなるかもしれないと、根拠もなくそう思った。最初、一人だけでやらせていたら、二人で競争したいという。でも、負けるのは嫌だという。10秒のハンデにしたらちょうど良くなったのだが、今度は勝てることに高揚し、眠くなるどころではなさそうだった。雨風の音も忘れ、結果、息子は25勝5敗でスッキリした様子。ようやく布団に向かってくれた。